めっき処理
長尺物は4mまで、重量物は300kgまで。
スピード・高品質をトコトン探求、
改善し続けます。
STORY
創業した年は東京オリンピックが開催された年で、ホンダのS600(エスロク)などが発売され、自動車の生産が急激に増えている時代でした。そんな年に自動車部品へのめっき処理からスタートしたのが栄光工業です。
その後、処理数が増えていきましたが、時間が足りません。納期も短くなり、ご要望にお応えするため、自動化することでコスト削減し、これをお客様へフィードバックできるようになりました。
実は栄光工業…お恥ずかしながら営業だけをしているいわゆる営業マンがいません。全員現場で働く技術屋です。探究心が強く、そこを気に入って頂き、お客様や仕入れ業者、薬品メーカーなどからのご紹介で、亜鉛めっき以外のめっきの要望も増え、受注量も増えました。
ご紹介いただいた皆様のご要望に応えたい。その一心でやっていると、本社工場だけでは対応できない処理量と広さが必要なご要望を承りました。そのニーズに応えるために新設したのが曙工場です。
本社工場、曙工場とも職人ばかり。御社のニーズやご要望に応えられるかどうか、工場見学にお越しくださいませ。
めっき処理が可能な材質
鉄 | ステンレス | アルミ | アルミADC材 | 銅 | 真鍮 | |
---|---|---|---|---|---|---|
亜鉛めっき | 〇 | 〇 | 〇 | |||
無電解Niめっき | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
四三酸化鉄皮膜処理 | 〇 |
亜鉛めっき本社工場
鉄素地を亜鉛めっき液に浸漬し、電解することで亜鉛めっき皮膜を生成させ、その上にクロメート処理をします。
よって、一般的な亜鉛めっきは亜鉛皮膜とクロメート皮膜の2層構造になります。他のめっきに比べて安価で、耐食性もあるので、自動車部品、建築金物、通信機器、家電製品、精密機器部品などに使用されています。
自動バレル亜鉛めっき装置
100㎏×8連バレル
自動キャリア式亜鉛めっき装置にセットできない、小物類、ボルトなどの部品をめっきする装置です。100㎏×8連バレルを使用して亜鉛めっきを行っています。クロメート処理は三価ユニクロ、三価クロメート、三価黒クロメート、六価クロメート処理を行っています。
三価ユニクロ、三価クロメート、三価黒クロメートの鉄素材への亜鉛めっきは、亜鉛の持つ自己犠牲機能により鉄素地を保護します。加えて、クロメート処理は、さらなる耐食性と外観機能を付与させます。従来の六価クロメート皮膜には、六価クロムが含むことから有害性が認められ、RoHS規制やELV指令の対象とされています。三価ユニクロ、三価クロメート、三価黒クロメート処理は、RoHS規制やELV指令をクリアしています。
自動キャリア式亜鉛めっき装置
長さ 4,000㎜/
高さ 1,500㎜/幅 500㎜
長さ4,000㎜、重量300㎏対応可能な大型全自動亜鉛めっき装置です。部品をキャリアに掛けて処理を行います。三価ユニクロ、三価クロメート、三価黒クロメート、六価クロメート処理を行っています。
欧州連合(EU)の指令であるRoHS(ローズ)規制やELV(イーエルブイ)指令対象外になります。鉄素材への亜鉛めっきは亜鉛の持つ自己犠牲機能により鉄素地を保護します。加えて、クロメート皮膜には、六価クロムが含まれているので、耐食性が三価クロメートより優れています。腐食性がある環境、屋外などで長期間使用される建築金物など使用されています。
四三酸化鉄皮膜処理本社工場
別名黒染めと呼ばれている処理です。鉄素地の表面に緻密な酸化皮膜を形成させ、今以上に錆が進行しないようにする処理です。
皮膜自体に防錆は無いので防錆油処理をおこないます。
手動黒染めライン
長さ 1,500㎜/
高さ 700㎜/幅 700㎜
黒染め専用の手動ラインです。ひとつひとつ丁寧に処理を行っています。専用ラインのため、小ロットの部品や短納期の部品も対応可能です。
四三鉄皮膜処理(黒ぞめ)は皮膜自体に防錆は無いので防錆油処理をおこないます。皮膜が1μ以下なので寸法精度を維持したい工作機械、精密機器部品などの内部部品に使用されています。
無電解Niめっき曙工場
電気めっきとは異なり、電通による電子ではなく、めっき液に含まれる還元剤の酸化によって放出される電子により、液に含侵することで密着性がいい金属ニッケル皮膜を析出させる無電解めっきの一種です。電気めっきのように通電を必要としないため、素材の形状や種類にかかわらず、精度が高い均一なめっき皮膜が得られるため、航空機部品・船舶部品・自動車部品・半導体製造装置部品・精密加工部品などに使われます。
自動キャリア式 無電解Niめっき装置
長さ 1,300㎜/
高さ 700㎜/幅 500㎜
アルミニウム素材専用の無電解Niめっき処理ができるラインです。タッチパネル操作で無電解Niめっき、黒色無電解Niめっきの作業切り替えができます。
被めっき物に金属ニッケル皮膜を析出させ、複雑な形状に膜厚のムラなく、均一にめっきが可能です。ベーキング処理をおこなうことで、HV700~900までの硬度を出すことが可能です。アルミニウム・ステンレスなど特殊材料にも処理が可能です。精密機器部品、工作機械部品、硬質クロームからのコストダウンに使用されています。
無電解Niめっきの性能を持った、黒色皮膜の処理です。無電解Niめっき上に酸化皮膜処理で黒色にします。複雑な形状に対しても膜厚のムラがなく、均一にめっきができ、色ムラがありません。黒色皮膜は、反射防止性、光選択吸収性、熱伝導性の皮膜特性があるので、露光装置部品、半導体製造装置部品、真空チャンバーなどの精密機器部品に使用されています。
被めっき物に金属ニッケル皮膜を析出させ、複雑な形状に膜厚のムラなく、均一にめっきが可能です。ベーキング処理をおこなうことで、HV700~900までの硬度を出すことが可能です。アルミニウム・ステンレスなど特殊材料にも処理が可能です。精密機器部品、工作機械部品、硬質クロームからのコストダウンに使用されています。
テフロン含有無電解Niめっき(ニムフロンめっき)は、テフロン樹脂粒子をめっき皮膜に共析させた新しいめっきです。特徴としては、無電解Niめっきの特徴の複雑形状に均一なめっき膜厚ができ、ベーキング処理で硬度と摩耗性が向上します。これにテフロンの特徴である撥水性、潤滑性、揺動特性の性能が付与されます。樹脂金型、摺動部品、印刷機器部品、精密機器部品で使用されています。
SiC含有複合めっきは、セラミック含有複合無電解ニッケルめっきとも呼ばれるもので、無電解Ni浴中に種々の酸化物、炭化物及び窒化物等の微粒子を適量添加し、無電解Niめっきと同時に、これらの微粒子を皮膜内に析出させる表面処理です。硬質クロームめっきよりも高硬度を有し、耐摩耗性及び耐蝕性などの点で非常に優れた性質を持つようになります。過酷な使用条件に対応できます。
熱処理温度と硬度の関係
めっき比較
無電解ニッケルめっき | 硬質クロームめっき | |
---|---|---|
値段 | 安い | 高い |
再利用 | 皮膜を削り、再利用可能 | 難しい |
印刷機械 | はじく。使えない。 | なじむ |
※現在、コストダウンの為、無電解Niめっきに変える方が多くいらっしゃいます。
アルマイト(陽極酸化処理)曙工場
アルミニウムが酸素と結びつき、酸素に触れているときに非常に薄い酸化皮膜を作ります。この酸化皮膜は、一般的に錆にくく、耐食性がよい薄膜ができますがキズがつきやすく、摩耗性に弱いなど、これを回避するため、アルマイト処理をおこないます。アルミニウムを陽極で電解処理をして人工的に酸化皮膜を生成させる表面処理です。
手動アルマイトライン
長さ 500㎜/
高さ 600㎜/幅 450㎜
アルマイト専用の手動ラインです。ひとつひとつ丁寧に処理を行っています。専用ラインのため、小ロットの部品や短納期の部品も対応可能です。白アルマイト、黒アルマイトに対応しています。
アルミニウムを電解液に浸漬して陽極で電解処理を行い、人工的に酸化皮膜を生成させます。主に機械部品、自動車部品など工業製品に使われます。多孔質膜なので、カラーアルマイト処理を行い、デジカメ、家電製品の外観フレームとして身近なめっきです。
製品の検査・品質管理にも自信があります。
当社では、RoHS対応の薬品を使用しています。
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